子育てしながらキャリアを求めていく方法(旦那編①)
昔に比べて産休・育休制度が発達したとはいえ、子供を産んだママが仕事でキャリアを積んでいくことは容易なことではありません。
当ブログでは、二人の子供を産み、苦しみながらキャリアを求めてきた筆者の体験をもとに、ワーママたちがキャリを築いていくお手伝いをしたいができればいいなと思います。
キャリア形成は一筋縄ではいかない
私は今40代ですが、30代前半に子供を産んでから今まで2度の昇進をし、現在マネージャー職についています。
子供を産んだ女性のキャリア構築を阻んでいる要因は一つだけではなく、複数の要因が絡み合っています。私の経験上、以下を少しずつ解決していくことが重要だと考えています。
・旦那の動かし方
・職場の上司、同僚のコントロール
・時間の短縮方法の見つけ方
・自己プロデュース
・ToDoの管理
1回ですべてをご紹介することは難しいため、これらの経験を複数回に分けてご紹介していきます。
旦那の動かし方
ワーママの中では、これが1番の問題だと思っている人も多いのではないでしょうか。
子供がいるとはいえ、業務が忙しい時には少しは残業して会社に貢献したい、時間の制約があっても頑張っていることをアピールしたくても、旦那の理解と協力がなければ難しいでしょう。
実際の私の知り合いでも、旦那の理解のなさ、家事の放置プレーに悩まされているワーママがいます。そのワーママさんの話をよく聞くと、
・旦那はいつもソファに寝そべってゲームばかりしている
・頼んだ家事をやってくれない
・飲み会ばかりで家事を手伝ってくれい
というのが悩みのようです。
私も子供を産んだばかりの旦那は、
・家事をやらない
・私が子供を産んで外出できないのにも関わらず、自分の友達との遊びの予定を入れまくる
・つらさを訴えても理解してくれない
など散々でしたが、今は家事の6~7割を旦那が担当してくれています。
当時から現在までに取り組んだ方法をご紹介していきます。
男性に説明するのは難しい
ワーママの親世代は亭主関白が当たり前の時代でした。もちろん、私の父は亭主関白で、母は父に従順な妻で一切逆らいません。
私たちはそんな親を見ながら育った世代ですが、みなさんはご自身の両親に憧れて育ちましたか?それとも反発心を持ち、こんな結婚はしたくないと思いましたか?ちなみに筆者は親に反発し、昔は結婚すらしたくないと思っている時代もありました。
おそらくみなさんの中にも親に反発心があり、アンチ亭主関白、アンチ従順な妻と心に決めている方もいると思うのですが、教育というのは怖いもので、知らず知らずのうちに女性は男性をたて、我慢してしまう人が多いように思います。したがって、知らない間に育児も家事のほとんどをこなし、不満をため込んで爆発するという行為を繰り返す方が多いです。
問題は、この感情を爆発させ泣きながら自分の不満を訴えるという行為です。私は何度もこの経験を繰り返し気づいたのですが、この「感情爆発ぶちまけ行為」は、正直男性には何も伝わりません。もちろん、怒っていることは伝わっていますが、ただそれだけです。仮に「ごめん」と謝ってきても悪いと感じて謝罪しているのではなく、相手が怒っているからとりあえず謝罪をしているだけです。
筆者の経験では、こんなことがありました。
子供が生まれて数か月で、寝る時間もない、外にも出かけられないなど苦しんでいる私に対し、旦那は好き放題趣味のバンド活動やゴルフに出かけていました。私は泣きながら、
「しんどいから家にいて手伝ってほしい。いつも遊びにいってばっかりでずるい」
と泣いて訴えましたが、
「なんで出かけたらあかんの?自分も遊びに行ったらいいやん。しかも、そんなに遊びに行っていないけど」
とキョトンとした顔で聞いてくる。
何度訴えても伝わらず、遊びに行く行為を控えようとしない旦那に、なんで伝わらないんだろう、この人もしかしてアホなんちゃうかなーと正直思っていました。
感情論では伝わらない
初めての育児だけでも苦しいのに、泣いても泣いても旦那は理解をしてくれない。当時は母親なのに不満を感じる自分がおかしいのではないかとか、旦那も仕事で疲れているし自由にしてあげないといけないのではないかとか、自分を責めたり慰めたりいろいろ考えていたのですが、このままでは我慢を繰り返した私たちの母親世代の二の舞です。同じことを繰り返すために私たちはこの世に生まれてきたわけではなく、より世の中を良くし、新しい時代を作って次の世代に引き継ぐために生まれてきたはずです。
私は考えました。どうやったら旦那に理解してもらえるのかを。
思えば旦那は理系で何でも理論的に説明しようとします。言い争いになった際にも、私に対しても理詰めで説得してくることが多く、文系の私は言い返せないことがそれまでも多くありました。
そうか、理系の旦那には感情論の訴えではなく、自己による経験と理論による説明が必要なのだとようやく気付いたわけです。旦那がアホだから伝わらないのではなく、私の伝え方が悪かったわけです。
そして私は以下を実行しました。
・「そんなに遊びに行ってないけど」発言に対する行動
→この発言をされたとき、私は旦那が何度遊びに行ったかを即答できませんでした。記録をしていなかったからです。
その後、同じ争いになったときに提出するため、カレンダーに何月何日何時から何時で家を空けたのか、3か月間、きっちりと記録しました。そして、家族(私)に家事育児を押し付けて迷惑をかけているかを事実と記録をもとに説明しました。
・「自分も遊びに行ったらいいやん」発言に対する行動
→わかりました、と朝から晩まで子供を旦那に預け遊びにいきました。子供は話すこともできず、ミルクを頻繁に飲ませ、眠らず泣き続ける子供をあやす必要がある時期のことです。
旦那は育児を軽く考えていたようですが、私が夜に帰ってきたときには家はぐちゃぐちゃで、旦那はぐったりとして、「育児ってこんなに大変なん」とつぶやきました。
これらの行動を経て、事実と経験を目の当たりにした旦那は自分が遊びに行って迷惑かけた事実を認め、目に見えて遊びに行く回数を減らしました。
私が感情論ではなく、事実と経験で男性を説得することに成功した瞬間でした。
最後に
この経験でお伝えしたいことは、泣いて訴えるだけでは何も変わらないので、伝わる方法を考えて伝えていく大切さです。解決方法を考えて実行する大切さです。
伝わる方法は人によって違いますし、泣いて訴える方法が悪いとは言いませんが、その方法に加え別の方法を試すこと、そして解決するまで繰り返し実行することです。
ワーママがキャリアを形成するためには旦那のコントロールは非常に重要なファクターです。筆者がこれまでに気づいた他の方法についても別の記事にて配信していきます。
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